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2022年2月2日
サメ肉を活用した新事業に着手致しました。

日本一のサメ水揚げ量を誇る「サメのまち」気仙沼。

古くよりサメを活用する文化の根付いている気仙沼では、今もサメの全身を余すことなく活用しています。
肉は蒲鉾や竹輪などの練り物に、骨や内臓は健康食品に、皮もシャークレザーに加工されていたりと、様々な加工が施されて私たちの生活に関わっています。

石渡商店は約60年以上のあいだ、気仙沼でフカヒレ加工品の製造販売を行ってきました。
生のヒレから皮や骨、肉などを取り除いて乾燥させたものを「スムキ」(※)といい、石渡商店が始めたこの加工方法は、現在では世界のフカヒレ加工法の共通用語となっています。
長年、サメという海の恵みと共に生きてきた企業として、自社で『サメの全体利用』と行いたいとかねてより考えていました。

『フカヒレ』となるヒレ部分は、サメの全身の10%ほど。これまで、ヒレ以外の肉部分などはサメ肉加工業者へ無償で提供していました。

この度、さめ肉・さめ皮・さめ軟骨等を自社で活用するために、7年かけて研究した成果をペットフード専用自社工場を構えてペットフードの製造に着手。サメ肉は低カロリー・高タンパク・低脂質・糖質0といった良質なたんぱく源であり、ペットフードに非常に適した食材です。

石渡商店にとって、ペットフード事業は初めての挑戦ですがサメの全体活用、製造環境への貢献、地域の活性化など未来の子供たちにとって誇りある事業となるよう新規事業としてこの度始動します。

資源の地産地消で新たな経済の流れを創る。

今回、石渡商店が作るペットフード生産工場は『木造』です。
木造は『弱い』といったイメージを持たれがちですが、メンテナンスをしっかり行うことで100年以上使うことができる優秀な材質です。木は気仙沼の隣の南三陸産のFSC認証木材を使用し、屋根には太陽光パネルを設置して自社発電を行い、全て工場の電力として使用します。天候によって発電量が足りない場合は、気仙沼で木質バイオマス発電を行なっている会社から電気を購入して使用します。

気仙沼地域エネルギー開発さま

http://chiiki-energy.co.jp/

 

私たちは、気仙沼という地域で産業を行う企業の責任を果たそうと考え、今回の事業は『地域経済の循環』に焦点を当てて事業検討しました。今後も地域や産業を持続させるためには、変わりゆく世の中に合わせて自分たちも変わっていく必要があります。
近隣の地域とも連携しながら、地域を循環する自然と経済の仕組みを作りたいと考えています。まずは近隣の南三陸の木材を使用し、工場の電気は全て気仙沼産のものに。さらに、サメの全体利用で地域の資源を活用し、生かせるものを全て生かします。
若い人から「就労したい」と思ってもらえるような構造へと、自分たちが変えることで、地域と産業の持続を目指しています。地域のサメ産業と共に生きてきた石渡商店の新しい挑戦を、ぜひ応援してください。
新工場の完成予定図(2022年10月予定)